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助産師・性教育YouTuberシオリーヌのセルフプレジャー入門

 

こんにちは。性教育YouTuberの大貫詩織ことシオリーヌです。助産師として病院勤務を経て、現在は正しい性知識を伝えるためにSNSやYouTubeで、日々情報を発信しています。

 

お話しするテーマは、セルフプレジャーのいろは。今回は入門編として、セルフプレジャーが体にもたらす変化、気をつけたいポイント、おすすめの女性向けコンテンツなど、安心して楽しめる情報をお伝えします!

 

性欲は人それぞれ。するかしないか、気持ちに従って決めていい

よくSNSなどで、女性から「セルフプレジャーをしている私は、おかしいのでしょうか?」という悩みが寄せられますが、答えはNOです。したいと思うこともしたくないと思うことも、決しておかしなことではありません。性欲の程度は人それぞれです。

 

世の中には、女性の性欲をタブー視する風潮や、「男性は性欲が強く、女性は弱い」という考えが少なからず残っています。社会のなかに「セルフプレジャーをする=エロい女」という誤ったイメージがまだあるがゆえに、多くの女性が自分の性欲を「恥ずかしいもの」として否定してしまいがち。

 

でも忘れないでください、誰に何を言われようと「自分の体は自分のもの」です。周りの意見や声などには惑わされず、自分の体の声に耳をすませてみてくださいね。皆さんには、自身の欲求に応えて気持ちよさを追求する権利があるのですから。

 

自分の体を知って、幸福感を上げる

セルフプレジャーにはさまざまなメリットがあります。よくいわれるリラクゼーション効果もそのひとつ。なかなか眠れない夜や、ストレスが溜まっているときに行う人もいます。

 

 

そんななかでも私が考えるセルフプレジャーの何よりいいところは、「自分の体を知ることができること」です。

 

「パートナーとのセックスに不満があるけど、相手に具体的にどう変えてほしいのかわからない」という女性の声を多く聞きます。セルフプレジャーを通じて自分が気持ちいいと感じる部位や行為がわかれば、パートナーに対して「こういうふうにしてくれたら嬉しい」というコミュニケーションを取ることができますよね。

 

また、「オーガズムの感覚がわからないから知りたい」と思っている人にも、自分のペースで体を探求できるセルフプレジャーはおすすめです。自分の気持ちいいと感じる方法がわかれば、あと少し。快感の感じ方を確かめながら自分を高めていけば、オーガズムを体験することもきっとできます。

 

セルフプレジャーで自分の体と向き合い、心地よさを探すことは、セックスの満足度や、自身の幸福度を高めるきっかけになりえるのです。

 

正しい方法はない。でも気をつけてほしい3つのこと

ここからは、セルフプレジャーの具体的な楽しみ方についてお話したいと思います。

 

先にお伝えしておきたいのが、セルフプレジャーに正しい方法や適当な回数はないということ。「回数が多いと体に害があるのではないか」「自分のやり方は変なのではないか」など不安を感じている人もいますが、基本的には自分の体がどうしたいかという「求め」に応じて、回数も方法も決めてOKです。

 

セルフプレジャーを楽しむときに気をつけてほしいことは、以下の3つです。

 

1 性器を清潔に保つこと

性器はとても繊細です。セルフプレジャーの際は手を清潔に保つようにしてください。グッズを使用する場合は、使用前後で洗浄を忘れずに。最近では、丸洗いできるグッズもあるので、購入する際は、使用方法だけでなく、取り扱いについてもチェックしてみるといいですね。

 

 

また、生理中は膣内がいつもよりデリケートで、炎症や感染症を起こすリスクが高まっています。積極的におすすめはしませんが、もしどうしても行う場合はクリトリスなど膣外への刺激に留めるのが吉。挿入型のグッズを使用する場合は、コンドームをつけて楽しむようにしてください。

 

2 強い刺激を与えすぎない

自分の体を傷つけない範囲であれば、好きな方法・程度で楽しんでください。ただ、セルフプレジャーで強い刺激を与えすぎると、セックスの際にオーガズムを感じにくくなり、満足感を得られなくなるケースがあります。セックスに必ずオーガズムが必要というわけではありませんが、セルフプレジャーをとおして自分の満足度が高まるやり方を模索していくのもよいかと思います。

 

3 プライバシーは確保すること

セルフプレジャーはとても個人的な行為なので、プライバシーが確保された空間で行ってください。他人に見られてしまったことで心に傷を負うこともあります。自分の心の健康のために、気をつけてほしいポイントです。

 

女性に寄り添ったグッズも充実。シオリーヌおすすめコンテンツ

グッズや漫画や動画などのコンテンツを活用するのも、セルフプレジャーを楽しむ方法のひとつ。最近は女性に寄り添ったブランドが豊富にあることを、皆さんご存知でしょうか。

 

アダルトグッズというと男性器を模したインパクトのある見た目を想像しがちですが、最近は「iroha」のように可愛らしいデザインのアイテムもあります。生活に馴染むように見た目が考えられているので、家やポーチのなかにあっても恥ずかしくないのがいいですよね。

 

 

私も「iroha RIN」を持っています。デザインが可愛いのはもちろん、触り心地が気持ちよくてお気に入りのグッズです。丸洗いに対応しているので清潔に使えるのもありがたい。

 

最近では、女性専用のローションや潤滑ゼリーの種類も増えました。手に取りやすいパッケージのものもあるので、セックスのときだけでなく、セルフプレジャーにとり入れている方もいます。

 

一人でも、二人でもご使用いただける保湿・潤滑用のジェル「iroha MOIST GEL

 

 

その際、ひとつ注意してほしいのが、潤滑ゼリーとプレイ用ローションとは用途が違うということ。潤滑ゼリーは女性の分泌液に近い成分でつくられているため、サラっとした質感のものが多いです。

 

一方、プレイ用ローションは肌と肌との触れ合いを目的とした製品なので、ベタつきや糸引きがあったりします。また体内に挿入することの安全性が保証されていない製品である場合も。使用するときは、用途をしっかり確認して楽しんでください。

 

さらに、いまの時代はグッズだけではなく、女性向けAVなどのコンテンツも豊富です。男女を均等に映してカップルの関係性を描いている作品が多いのが特徴。例えば、同窓会で久しぶりに再会した先輩と……など物語の設定がリアルで、少女漫画の延長といった感覚で観ることができます。私のオススメレーベルは「SILK LABO」。女性が恐怖心や不安感を抱かないように、安心して鑑賞できるセックスが描かれています。セルフプレジャーのひとつの盛り上げ方として検討してみてはいかがでしょう?

 

最後になりますが、セルフプレジャーをするもしないも、方法も回数も人それぞれです。今回の記事が、皆さんが毎日を心地よく過ごすためのヒントになれば嬉しいです!

 

 

Text / シオリーヌ(助産師 / 思春期保健相談士)

「性の話をもっと気軽にオープンに」をテーマに正しい知識を学ぶための動画を配信している性教育・YouTuber。助産師として病院に勤務。その際、日本の性教育の遅れを目の当たりにし、正しい知識を伝えるためSNSでの情報発信を開始した。現在は、YouTubeでの動画配信のほか、学校での講演会の開催や、オンラインサロン「yottoko labo」の運営に携わる。

 

Twitter:twitter.com/shiori_mw
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