デリケートゾーンの正しい洗い方は? お湯だけ・膣内まで洗うのはNG?
女性にとってデリケートゾーンはいつでも清潔に保ちたいものです。しかし、デリケートゾーンの正しい洗い方や洗う時の注意点について、知っていて実践している人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、多くの女性が行っているデリケートゾーンの洗い方をアンケート調査した上で、洗い方の誤解や正しい洗い方の手順について解説します。
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デリケートゾーン、どうやって洗ってる? アンケート調査から紹介
デリケートゾーンの正しい洗い方について、実は知らない・聞いたことがないという人もいるのではないでしょうか。
ここでは女性たちがデリケートゾーンを実際にどのように洗っているのか、irohaが調査した結果を解説します。
デリケートゾーンを「水やお湯で洗い流す」が1位
irohaでは、女性たちがデリケートゾーンをどのように洗っているのか調査するため、下記のアンケートを実施しました。
調査対象:17歳~57歳までの女性390名
調査実施期間:2021年5月11日~2021年5月19日
調査方法:インターネットによる調査
出典元:みんなのインティメートケア研究所
「水やお湯で洗い流す」が1位、「ボディソープで洗う」が2位という結果が得られました。「デリケートゾーン用のソープで洗う」も半数弱の回答があります。
水やお湯(ぬるま湯)でデリケートゾーンを洗うことは問題ありません。ただし小陰唇の周りなど汚れがたまりやすい部位は、お湯だけだと汚れが取り切れずにニオイの原因になる可能性があります。
2位のボディソープで洗う方法は、約50%と多くの回答を得ていますが、実際には避けましょう。ボディソープは体に使用することを想定しているので、洗浄力は高めだからです。デリケートゾーンには刺激が強すぎるため、肌トラブルやニオイ、かゆみなどの不調につながる可能性もあります。
アンケート3位の回答のように、デリケートゾーンには専用ソープを使うことがおすすめです。
洗い方を間違えると「不調」の原因に
デリケートゾーンを清潔に保つことは大切ですが、洗い方を間違えるとデリケートゾーンのトラブルの原因になることがあります。
例えば、デリケートゾーンに対して洗浄力の強いボディーソープで膣内まで洗うと、膣内を健やかに保つ働きがある常在菌類(膣内細菌叢・膣内フローラとも)が失われてしまいます。
膣内の常在菌は、その7割~9割が善玉菌の乳酸菌とされており、これらは膣内を酸性に保つことで有害な雑菌の増殖を防いでいます。
つまりボディーソープの使用によって膣内の善玉菌まで洗い流してしまい、膣カンジダや細菌性膣症などトラブルのリスクを高めてしまう可能性があるのです。
- 膣カンジダとは…膣内の常在菌のバランスが崩れ、カンジダ菌が増殖したことで起きます。我慢できないかゆみ、白いぽろぽろしたおりものが出るなど症状があり、膣内環境が悪化すると症状を繰り返すため、治療するまで日常生活に支障をきたすかゆみに襲われることもあります。
- 細菌性膣症とは…膣内の常在菌のバランスが崩壊して起きる疾患のことで、特定の原因菌はありません。おりものの状態が変化する症状が出ることが多く、悪臭がする、灰色っぽくなる、さらさらになるなどの傾向があります。
デリケートゾーンを適切な方法で洗うことは、健康な膣内環境を維持し、不調を予防することにもつながります。膣カンジダや細菌性膣症についてより詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。
デリケートゾーンの正しい洗い方とは?
デリケートゾーンはどのように洗うのが正解なのでしょうか。
そもそも、どこからどこまでを洗うべきなのか、膣内まで洗って良いのか、どのように洗えば良いかわからないという人もいるかもしれません。
ここではデリケートゾーンの正しい洗い方について、具体的に解説します。
どこまで洗って良い? 膣内はNG?
デリケートゾーンを清潔にしたい時、洗っていい部分はどこまでなのか、膣内は洗っていいのか下記の図解をもとに解説します。
デリケートゾーンは皮脂や汗、おりもの、尿、生理中は経血など、汚れがたまりやすい箇所です。
すみずみまで洗いたくなりますが、洗うべき部位は大陰唇と小陰唇周辺のみです。
膣内まで洗う必要はありません。膣内には自浄作用があるため、常在菌を洗い流してしまう可能性があるからです。
- 大陰唇とは…デリケートゾーンの外側にある、厚みのあるひだです。陰核・尿道・膣口を保護します。
- 小陰唇とは…大陰唇のすぐ内側にある、やわらかく薄いひだです。大陰唇と共に、陰核・尿道・膣口を外部からの刺激や感染から保護します。
何を使って洗えば良い? デリケートゾーン専用のソープとは?
デリケートゾーンを洗う際には、デリケートゾーン専用のソープ・石鹸を使用しましょう。デリケートゾーン専用のソープと他のソープの違いは、pHバランスがデリケートゾーンに適した弱酸性に調整されている点です。
デリケートゾーンは他の皮膚のpH値とは異なり、一般的に売られているアルカリ性のボディソープでは刺激が強いとされています。また、デリケートゾーン専用のソープは、pH値以外にも、デリケートな部位に優しい洗浄成分や保湿成分が配合されていることが多く、肌の乾燥や刺激によるダメージを最小限に抑えながら洗うことができます。
おすすめアイテム:iroha INTIMATE WASH【FOAM TYPE】
iroha INTIMATE WASH【FOAM TYPE】は、デリケートゾーンに適した弱酸性ソープです。フォームタイプなので1プッシュできめ細かな泡が出て、デリケートゾーンの汚れを包み込んでしっかりと洗い上げます。
美容保湿成分が配合されており、しっとりやわらかな洗い上がりも特徴です。さらに、気になるくすみ対策に、4種類の植物由来成分も配合。ベルガモットとビターオレンジの爽やかな香りで、前向きにデリケートゾーンケアを楽しめる使い心地です。
おすすめアイテム:iroha INTIMATE WASH
iroha INTIMATE WASHは、2種類の洗いあがりから選べるデリケートゾーンソープです。
しっとりタイプには保湿成分、さっぱりタイプにはメントールが配合されていて、どちらにも食物繊維由来のスクラブが含まれています。肌に優しいスクラブで汚れをしっかりと落とします。
洗い方の手順は?
デリケートゾーンは凹凸があり、特に大陰唇から小陰唇周辺は汚れがたまりやすい部分です。ぬるま湯でよくすすいだ後に専用のデリケートゾーン用のソープで優しく洗ったら、洗い残しがないよう十分にすすぎましょう。
デリケートゾーンを適切に洗うための手順を紹介します。
1. シャワーの温度は40度以下のぬるま湯にする
まずシャワーの温度を40度以下に調整します。デリケートゾーンの皮膚は敏感なので、熱いお湯は皮膚を刺激し、乾燥や肌トラブルの原因にもなるため注意しましょう。
2. デリケートゾーン専用のソープを準備する
次に、デリケートゾーン専用のソープを用意します。泡の状態で出てくるフォームタイプでなければ、泡立てネットなどを使用してよく泡立てます。
3. 泡でなでるように外陰部全体を洗う
泡立てたソープで、手指でなでるように外陰部全体を洗います。こすりすぎないように、優しく洗いましょう。
4. 外陰部のヒダを洗う
外陰部のヒダの部分を、指でピースサインをあてるようにして広げて洗います。特に汚れがたまりやすい部分なので丁寧に、かつ力を入れすぎないように注意して洗いましょう。
5. お尻全体と肛門部分も洗う
デリケートゾーンと同様に、お尻全体と肛門部分も洗います。この時、肛門を洗いすぎないように注意してください。肛門の皮膚もデリケートで、ゴシゴシ洗ってしまうと皮膚のバリア機能が低下して、乾燥などの肌トラブルにつながります。
また、お尻・肛門部分を洗う時にはデリケートゾーンを先に洗い、必ず最後に行いましょう。肛門付近は特に雑菌が多いので、肛門からデリケートゾーンに菌を移動させないためです。
6. 泡を残さないようにすすぐ
最後に、泡を残さないように丁寧にお湯で洗い流します。洗浄成分が残っていると皮膚に刺激を与え、かゆみや乾燥の原因になる可能性があるため十分にすすいでください。アンダーヘアがある方は、洗い残しにも注意しましょう。
デリケートゾーンの洗い方についてよくある質問Q&A
デリケートゾーンの洗い方についてよくある質問に回答します。
Q:臭いが気になったときはたくさん洗った方が良い?
デリケートゾーンのニオイが気になった場合、ごしごしと洗いたくなりますが、過剰に洗うことはデリケートゾーンのトラブルの原因にもなり得ます。
必要以上にデリケートゾーンを洗うことで常在菌のバランスがくずれ、かゆみや嫌なニオイの原因となるケースもあるため注意しましょう。
また、デリケートゾーンのニオイが気になるときに、汚れではなく、膣内環境の乱れが原因というケースもあります。その場合には、紹介したデリケートゾーンの正しい洗い方を試したとしても、ニオイが改善されません。
おりものや腟に気になる違和感がある場合、何かトラブルを起こしている可能性があるので、速やかに医療機関を受診しましょう。
デリケートゾーンを正しく洗うことと合わせて日ごろからインナーケアも行うとより良いです。
おすすめアイテム:TENGAヘルスケア YoniFlora
YoniFloraはTENGAヘルスケアから販売している、膣内環境に関するお悩みを体の内側からサポートする機能性表示食品(※)です。
※本品には乳酸菌GR-1(Lactobacillus rhamnosus)および乳酸菌RC-14(Lactobacillus reuteri)が含まれます。乳酸菌GR-1および乳酸菌RC-14には、膣内環境を良好にし、膣内の調子を整える機能が報告されています。
普段からデリケートゾーンのケアに気を配っている方でも、ストレスや疲れによって膣内環境のバランスが崩れる場合があります。
膣内環境のバランスが崩れると、膣トラブルの原因となる雑菌・最近が増殖しやすくなるので、ぜひ日ごろからインナーケアも忘れずに行いましょう。
YoniFloraは膣内環境を良好にし、調子を整える機能が報告されている「乳酸菌UREX®」を12億個含有しているのが特徴です。さらに、pH測定キット「Yoni pH CHECKER」が付属していて、自宅で簡単に膣内環境をチェックできます。
Q:妊娠中にデリケートゾーンを洗う時の注意点は?
妊娠中のデリケートゾーンは、ホルモンバランスの変化によりおりものの量が増えたり性状が変化したりします。また妊娠中の免疫力の低下により、カンジダ膣炎にかかりやすい状態となり、肌も通常より敏感になっていることがあります。
こうした妊娠中の体の変化により、デリケートゾーンをいつもよりしっかり洗いたくなるという人は多いかもしれません。しかし、洗浄力の強いボディソープで洗うことは、「洗い方を間違えると「不調」の原因に」でも触れたように膣内環境を乱し、症状を悪化させる原因になる可能性があります。
妊娠中のデリケートゾーンの洗い方はこの記事で紹介したデリケートゾーンの正しい洗い方と同様に、弱酸性のデリケートゾーン専用ソープを使用し、膣内を洗うことは避け、優しく洗い上げるようにしましょう。
Q:デリケートゾーンを洗った後に合わせてできるケアは?
デリケートゾーンを洗った後は、保湿ケアを行うことが大切です。デリケートゾーンの皮膚も、顔の皮膚と同様に洗った後には乾燥します。
さらに、デリケートゾーンは日頃からトイレットペーパーや下着による摩擦などの刺激にさらされているため、ダメージを蓄積しやすい部分です。乾燥によるかゆみや、黒ずみなど色素沈着の原因になるので、適切に保湿ケアをしましょう。
保湿ケアのやり方は以下です。
- デリケートゾーンの洗浄後に清潔なタオルで優しく水分を取り除きます
- デリケートゾーン専用の保湿剤やローションを使用して肌を保湿します
- 保湿ケア後は通気性の良い下着を選び、汚れた下着はこまめに替えるようにして清潔に保ちましょう
おすすめアイテム:iroha VIO TREATMENT LOTION
iroha VIO TREATMENT LOTIONは、敏感で乾燥しやすいデリケートゾーンに最適な化粧水です。
美容保湿成分により肌を柔らかく整え、くすみや乾燥をケアします。また、保湿により肌のターンオーバーを整えることで、埋もれ毛の予防にもおすすめです。粘り気を抑えた自然な粘度なので、使用後はスムーズに下着を着用できるのも嬉しいポイントです。
おすすめアイテム:iroha VIO TREATMENT MILK
ローションのあとはiroha VIO TREATMENT MILKで、デリケートゾーンの肌を濃密な潤いで守るケアがおすすめです。シアバターとシアオイルをベースに濃密高濃度保湿成分が配合されており、敏感な肌を保護します。
さらに乳酸桿菌 ・ 豆乳発酵液を配合しており、肌が本来持っているバリア機能を整えます。
デリケートゾーンは正しい洗い方でケアしよう
デリケートゾーンの正しい洗い方について、手順や注意点などを詳しく解説しました。
デリケートゾーンを洗う際には、刺激の少ないボディソープを使用し、優しく洗いましょう。膣内は自浄作用があり、ボディソープで洗うとかえって膣内環境が乱れるリスクがあります。
洗浄後は、保湿ケアも大切です。デリケートゾーン専用のクリームやローションなどで保湿し、乾燥による肌トラブルから守りましょう。
デリケートゾーンは正しい方法で洗うことで、ニオイやかゆみ、その他感染症などのトラブルの予防ができます。大切な部位だからこそ、日頃から適切なケアを心がけたいですね。