骨盤底筋トレーニング(膣トレ)継続に役立つ ケーゲルチェッカー あなたの膣圧はいくつ?
骨盤底筋トレーニング・膣トレ(以下まとめて骨盤底筋トレーニング)には、尿失禁や臓器脱、冷えの予防や改善、更には性生活の質の向上など、女性にとって様々なメリットがあります。
しかし、骨盤底筋トレーニングの継続が難しいと感じる人は多く、その原因の1つは、トレーニングの成果の確認が難しいからです。
そこで便利なのが『iroha Healthcare K-GEL CHECKER(ケーゲルチェッカー)』です。ケーゲルチェッカーを使えば、トレーニングの成果や自分の状態を簡単に確認できます。
この記事ではケーゲルチェッカーの特徴や使い方を紹介します。
注)「ちつ」の解剖学的に正しい表記は「腟」ですが、この記事では一般的な表記である「膣」を使用します。
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Index
骨盤底筋トレーニングとは? なぜ継続が難しい?
骨盤底筋は、骨盤の底部に存在するハンモック状の筋肉群の総称です。
排泄の制御や内臓の支持といった、非常に重要な役割を果たしています。
この筋肉に、力を入れたり抜いたりする運動を骨盤底筋トレーニングと呼びます。
道具も要らず、慣れれば簡単に行うことができるトレーニングです。
骨盤底筋トレーニングで骨盤底筋の筋力や動きが向上すると、以下に挙げるような非常に多くのメリットが得られます。
- 尿失禁の改善・予防
- 骨盤臓器脱の対策
- 骨盤周りの血流増加→冷えの対策
- 生理痛の軽減
- 膣の潤滑性向上
- 性交痛の軽減
- 性的感度の向上
- 膣の締り向上(ゆるみ対策)
- 内臓の下垂改善(下腹ぽっこりの対策)
骨盤底筋トレーニングの効果を得るには、医学的には3カ月の継続実施が推奨されます。
ただ意外にも、トレーニングの継続が難しいと感じる人は多いのです。
- 見えない位置の筋肉なので、正しく動かせているかがわかりづらい
- 骨盤底筋の筋力が測れないので、トレーニングの成果が実感しづらい
- これらにより、トレーニングのモチベーションが保てない
これらを解消し、骨盤底筋トレーニングの継続を助けるアイテムが、今回紹介するケーゲルチェッカーです。
ケーゲルチェッカーを使えば、骨盤底筋の筋力と、うまく動かせているかが簡単にわかります。
これによってトレーニング成果が可視化でき、適切にトレーニングを継続できるのです。
ケーゲルチェッカーの仕組み
ケーゲルチェッカーの肝となるのが、チェックゲージと呼ばれるパーツです。
チェックゲージの中にはバネが入っており、これが骨盤底筋の収縮に対して抵抗します。
そして、このバネを閉じることができた位置にリングが残り、筋力がわかる仕組みです。
また、チェックゲージにはバネの強さが異なる2種類(レベル1, レベル2)が存在します。これによって幅広い範囲の筋力測定に対応しています。
ケーゲルチェッカーの使用方法
ケーゲルチェッカーの詳細な使い方を解説します。
使用前の準備
まず最初にV字型の本体に、チェックゲージを取り付けます。
初めて使用する場合は、薄ピンク色の弱いチェックゲージ(レベル1)を使いましょう。
チェックゲージを取り付けたら、リングは一番下まで下げます。
ケーゲルチェッカーをそのまま挿入すると痛みが出るので、潤滑剤を塗布しましょう。
ケーゲルチェッカーには、潤滑剤としてモイストケアジェルが一包付属されています。
潤滑剤の塗布後、本品を置きたい場合は、箱に設置されたくぼみに挿すようにしましょう。
ショーツを脱ぎ、仰向けの姿勢になります。
この姿勢でケーゲルチェッカーを挿入していきますが、手が届きづらい場合は何かにもたれかかるなどして、上体を上げましょう。椅子に浅く腰かける姿勢でもOKです。
ただし、上体を持ち上げた際、お腹に力が入ると正しい測定ができないので、力が入らないように注意しましょう。
リラックス値の測定
ではいよいよ、測定していきます。
ケーゲルチェッカーを初めて使用する方は、2種類の数値を測定しましょう。
まずは、力を入れないリラックス値の測定です。
本体を縦向きに持ち、ゆっくりと膣に挿入します。
この時、V字の上側を膣壁の上側(お腹側)に沿わせて入れるのがポイントです。
逆に下側(お尻側)に沿わせてしまうと、手の力でチェックゲージが閉じてしまうので注意しましょう。
根本まで挿入できたら、力を入れずにそのままゆっくりと取り出しましょう。
取り出せたらメモリを読みます。リングの下端より下に見える、ラインの数を読みましょう。
これがリラックス値となります。
収縮値(筋力)の測定
次に、骨盤底筋に力を入れる収縮値(筋力)を測定していきます。
リラックス値の測定と同様に本体を挿入し、今度は骨盤底筋に思いっきり収縮させましょう。
十分収縮できたら力を抜入いて本体を静かに取り出し、メモリを確認します。これが収縮値(筋力)になります。
チェックゲージを付け替える
ここまでの測定で、薄ピンク色のチェックゲージ(レベル1)を閉じ切れた場合は、濃いピンク色のチェックゲージ(レベル2)に付け替えて、再度リラックス値と収縮値(筋力)を測定しましょう。
測定結果から骨盤底筋の状態をチェック
測定が完了したら、その値から以下の2点をチェックしましょう。
チェック①:骨盤底筋の筋力が十分か
収縮値はそのまま筋力の値となります。レベル1のチェックゲージを閉じ切れれば、筋力は十分です。
逆に閉じ切れなかった場合は、筋力は不十分ということになります。
※リラックス値の測定でレベル1が閉じ切れた場合も、筋力は十分です。
チェック②:骨盤底筋を動かせているか
リラックス値と収縮値の差が1メモリ以上あれば、骨盤底筋は動かせていると判定されます。
これは、レベル1, 2どちらか一方の測定で1メモリ以上差があればOKです。
結果に応じてトレーニング
チェック①②の結果に応じて、以下のトレーニングを実施しましょう。
チェック①で筋力が不十分と判定された人→骨盤底筋トレーニング
チェック②で動きが不十分と判定られた人*→膣マッサージ
チェック①②両方とも不十分と判定された人は、骨盤底筋トレーニングと膣マッサージの両方が推奨されます。
ただ、骨盤底筋が上手く動かせないとトレーニングは有効でないので、まずは膣マッサージから始めて、骨盤底筋をほぐし、うまく動かせるようにしていきましょう。
また、チェック②で差が1メモリ以上あっても、骨盤底筋を締めたり緩める感覚が分からない人や、挿入(ケーゲルチェッカーや性交で)に違和感がある人は、膣マッサージを行うと、動かせるようになったり違和感の解消に繋がります。
骨盤底筋トレーニングや膣マッサージの方法は、付属のトレーニングガイドや、以下のコラムで紹介しています。
骨盤底筋トレーニングのお供にケーゲルチェッカー
ケーゲルチェッカーの使い方を紹介しました。
骨盤底筋を健やかに保つことは、女性のQOL(生活の質)の向上に大きく貢献します。
少しでも気になる方は、ケーゲルチェッカーを活用しながら、骨盤底筋のケアに取り組みましょう。
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