セクシャルウェルネスとは？ どんな商品がある？

 

性の健康を追求する「セクシャルウェルネス」という考え方が、近年注目されています。

 

言葉からなんとなくの意味は分かるものの、具体的にはどんなことを指すのか、どんな商品があるのかなど知らない方もいるのではないでしょうか？

 

この記事では、セクシャルウェルネスの意味や関連する商品について解説します。

 

 

セクシャルウェルネスとは？ どんな意味？

WHO（世界保健機関）はセクシャルウェルネス（Sexual health and well-being）を以下のように定義しています。

 

 

単に性行為や生殖の問題だけでなく、自分の性に対して前向きな姿勢を持ち、身体的にも精神的にも満たされた状態を目指す概念です。

 

irohaではセクシャルウェルネスについて「自分の性的欲求を肯定し、楽しめて、心身が満ち足りている状態」と考えています。

 

 

セクシャルウェルネスのこれまでとこれから

日本社会において、セクシャルウェルネスをはじめとした性的な話題は、長らくタブー視される傾向にあり、情報にも偏りがありました。

 

特に女性においては、身体の構造的な違いや、社会的・文化的背景から、性に関する悩みを相談しづらい環境があったり、女性が性の快楽を追及することに対するマイナスなイメージがあったりと、性的ハンデを感じている女性が多くいました。

 

 

2017～2024年の世の中の動き

ここからは、近年のセクシャルウェルネスに関する動きを見ていきましょう。irohaの活動もあわせてご紹介します。

 

 

2017年

 

SNSを中心に #MeToo運動 （セクハラや性虐待、性的暴行の被害者が自身の経験を告白・共有する国際的な運動）が広がり、主に欧米で女性の人権に関する意識が高まりました。

 

日本でもこのムーブメントに火がつき、2019年には #KuToo運動 （職場でのハイヒールやパンプスの着用強制に反対する社会運動）が広がるなど、今まで「仕方ない」と見過ごされてきた女性の悩みが顕在化する独自の動きが展開されました。

 

 

2018年

 

8月、irohaでは大阪 大丸梅田店でiroha初のポップアップストアをオープンし、テレビや新聞でも取り上げられました。

 

売上は目標の3倍以上となる約400万円を記録し、同フロアのポップアップストアの中で1位に。お客様から「こんな場所が欲しかった」と嬉しいお言葉をいただきました。

 

 

2019年

fermata社などフェムテックのスタートアップ企業が次々に設立されました。

 

日本でも、吸水ショーツや月経カップが多数発売され、女性誌『SPUR』が渋谷に生理用品のサンプル付き広告を掲出するなど、生理に関する問題提起が活発になりました。

 

また、大阪 大丸梅田店では女性のバイオリズムに寄り添うフロア「michi kake」がオープンし、女性の体の悩みに向き合う機運が高まっていきました。

 

2019年11月、大阪 大丸梅田店の「michi kake」でiroha初の常設店がオープン！ ※

 

 

オープン初日の売上はmichi kakeエリアの中で1位となりました。

 

さらに12月にはNHK「あさイチ」で店舗の様子やirohaアイテムが紹介されるなど、メディアでもセクシャルウェルネスがオープンに取り上げられるようになりました。

 

※「iroha STORE大丸梅田店」は2025年1月14日をもって閉店いたしました。皆様にご愛顧いただきましたこと、心よりお礼申し上げます。

 

 

2020年

リアルサイズモデルの活躍が増え、自分の体をありのまま愛する「ボディポジティブ」の概念が広がっていきます。

 

さらにコロナ禍によっておうち時間が増え、自分と向き合う機会ができたことで、自分の心身の快さを大事にする「#ご自愛」という言葉がよく使われるように。

 

セルフプレジャーも「自分の心身を知る方法」としてメディアに取り上げられ、フェムテックは生理だけではなく、セクシャルウェルネスも包括した概念として捉えられるようになりました。

 

コロナ禍の広がりとともに女性誌での取材が増え、ヨガ専門誌で「健康の一環」としてのセルフプレジャー、irohaが取り上げられました。

 

 

2021年

 

大手衣料品メーカーから吸水ショーツが、大手衛生用品メーカーの生理用品ブランドから月経カップが発売され、大手企業がフェムテックに参入。さらなる盛り上がりを見せています。

 

同年には、水原希子さんによるAmazonプライム・ビデオの番組「キコキカク」でirohaの特集が組まれ、AbemaTVのティーン向け性教育ドラマ「17.3 about a sex」でもirohaが使用されるなど、フェムテックから性教育に至るまで、幅広い文脈でirohaを取り上げていただきました。

 

 

2022年

コロナ禍を経て、「自分の身体や性との向き合い方」への関心がさらに高まります。

 

セクシャルウェルネスもセルフケアとして美容と同じように大切なことという認識が強まり、さまざまなメディアでフェムケア・フェムテック特集が組まれることも増えました。

 

Netflixなどでも「セクシュアリティ教育・女性の快楽・フェムテック」を扱うドキュメンタリーが複数公開されるように。

 

 

2023年

 

irohaでは2023年6月29日に、irohaと水原希子さんとの共同開発第一弾となる、「iroha mai RURI」を発売しました。

 

 

2024年

世界市場は約4.3兆円規模に到達。セクシャルウェルネスが「隠すもの」から「ケア・自己投資」へと価値転換されるように。

 

irohaは2023年10月5日～10月7日の3日間、東京ビッグサイトにて開催された展示会「Femtech Tokyo」に出展しました。

 

 

女性のライフステージに合わせた「健康」と「活躍」を支援する企業が一堂に会するイベントで、多くの方にアイテムを手に取っていただき、知っていただく機会にもなりました。

 

irohaの10周年までの歩みは、下記の記事で詳しく紹介しています。

 

近年、セクシャルウェルネスは、医学的・科学的な側面から、性欲や性的満足感は心身の健康と深く結びついていると考えられるまでに進歩。

 

女性ホルモンが心身に与える影響や、性的満足度と精神的幸福感の相関関係など、さまざまな側面からのアプローチが進んでいます。

 

また、Z世代を中心に性に対する意識の変化も見られ、セクシャルウェルネスを自分の健康課題の一部として考える人々が増えてきています。

 

これにより市場も拡大し、多様な商品やサービスが登場しています。

 

 

セクシャルウェルネス商品にはどんなものがある？ 

 

セクシャルウェルネス市場では、製品タイプに基づいて上記のようなグループ分けをしています（参考：セクシャルウェルネス市場調査）。

 

※「プレジャーアイテム」は株式会社TENGAの登録商標です

 

 

プレジャーアイテム®（ラブグッズ、セックストイ）

 

プレジャーアイテム®（ラブグッズ、セックストイ）とは、性的快感を高めるために設計された製品の総称です。

 

ローター、バイブ、ディルド、吸引グッズなどさまざまな種類があります。

 

これらの製品はセルフプレジャーだけでなく、パートナーとの関係を豊かにするためのアイテムとしても活用されています。

 

2022年の調査によれば、アメリカ人女性の約85％が一つ以上のプレジャーアイテム®を所有しており、この割合は男性回答者の割合よりも高い数値となっています。

 

日本においても、特に若い世代を中心に所有率は上昇傾向にあります。

 

 

おすすめアイテム：iroha＋

 

パワフルモーターを搭載したあてがうアイテムです。

 

くっきりとしたエッジで、沿わせたり、つついたりとバリエーション豊かな気持ちよさが楽しめます。

 

水原希子さんとのコラボモデルである、iroha+ YORUKUJIRA【すみれ色】も人気アイテムです。

 

 

 

おすすめアイテム：iroha mai

 

40〜70Hzの音波刺激を振動に変換して触感を生み出す、挿入アイテムです。

 

多彩な音波パターンを10種類も搭載しており、従来のモーター振動に比べ、立体的で奥行きのある刺激を楽しめます。

 

 

コンドーム

 

コンドームは性感染症の予防や避妊のために使われる、広く知られているアイテムです。

 

近年ではただ機能性を追求するだけでなく、薄さや形状、素材などが多様化し、男女双方が満足できる製品が増えています。

 

また、女性用コンドームなど、女性が主体的に使用できる製品も開発され、セクシャルウェルネスにおける選択肢の幅を広げています。

 

 

ランジェリー

 

ランジェリーは単なる下着ではなく、自己表現や自信を高めるためのファッションアイテムでもあります。

 

デザイン性や快適さにこだわった製品が多く、自分の身体を大切にするという意味でも、セクシャルウェルネスに関連すると考えられるでしょう。

 

近年では、多様な体型に合わせたサイズ展開や、環境に配慮した素材の使用、生理時の不快感を軽減するランジェリーの開発が行われています。

 

ナプキンをつけなくても経血を受け止めてくれる吸水ショーツもセクシャルウェルネスに関わるアイテムの一つです。

 

 

潤滑剤

 

性行為やセルフプレジャー中の不快感や痛みを軽減し、快適な性体験をサポートするために使用されるのが潤滑剤です。

 

女性は、月経周期によるホルモンバランスの変化、ストレス、加齢などにより自然な潤いが不足することがあるため、どの年代でも1本は持っておきたいアイテムといえます。

 

 

おすすめアイテム：iroha Healthcare モイストケアジェル

 

医薬部外品のジェルローションです。

 

潤いを与えながら、有効成分である「グリチルリチン酸2K」が炎症を抑えて、スムーズな夜をサポートします。

 

シンプルなパッケージで、持ち運びやすいのもポイント。

 

 

その他

セクシャルウェルネス市場には上記以外にも多様な製品があります。

 

望まない妊娠を防ぐための緊急避妊薬（アフターピル）、月経カップやナプキンなどの生理用品、デリケートゾーンのケア製品なども、広い意味でのセクシャルウェルネス商品に含まれます。

 

 

おすすめアイテム：iroha Healthcare インナーマッサージスティック＆オイルセット

 

100%天然由来成分のデリケートゾーン用美容オイルと、膣マッサージ専用のスティックのセットです。

 

膣マッサージとは骨盤底筋をほぐすマッサージを指し、冷えや生理痛の改善、膣の潤いの向上、性交痛の軽減などの効果が期待できます。

 

 

セクシャルウェルネスの市場・企業は？ 

出典：セクシャルウェルネス市場調査

 

セクシャルウェルネス市場は世界的に拡大傾向にあります。

 

SDKI（日本市場調査会社）の調査によれば、コンドームや子宮内避妊用具で知られる不二ラテックスに次いで、irohaを展開するTENGAグループのTENGAヘルスケアが、日本市場のトップ5プレーヤーとして挙げられています。

 

TENGAヘルスケアは、2016年、性にまつわる悩みや問題を解決することを目的に誕生しました。

 

2019年には早くもセクシャルウェルネスに注目し「セクシャルウェルネスフォーラム」を開催しています。レポートは以下でご覧いただけます。

 

 

セクシャルウェルネスを高めるためにできること

 

セクシャルウェルネスを高めるには、心身両面からのアプローチが大切です。

 

自分のペースで、上記を参考に小さなステップから始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

セクシャルウェルネスを高めてより豊かな人生を

セクシャルウェルネスは、私たちの生活の質（QOL）を向上させる重要な要素です。

 

性の健康を考えることは、身体的な満足だけでなく、精神的な充実感にもつながります。

 

今回ご紹介した知識やおすすめアイテムを使って、セクシャルウェルネスを高めてみてはいかがでしょうか。

 

セクシャルウェルネスに向き合うiroha社員の想いは下記でも紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

 

 

 

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