「性活」がちょっぴり豊かに。カラダを整えるエロスごはんレシピ
私たちのカラダは、コロコロ表情を変える天気のように、ゆらぎ、うつろいます。元気よく過ごせる日もあれば、じっと布団にくるまっていたい日もある。それでも、カラダの内側から整えていけば、毎日がちょっとだけ心地よくなるはず。
そこで今回は、エロスごはんクリエイターとしてさまざまなメニューや食材についての情報を発信している、まゆなむさんに、ホルモンアップにつながるような女性に嬉しいレシピを紹介してもらいました。どれも手軽につくれるので、ぜひ今日のおかずに取り入れてみては? こっそり知りたいほんのり「エロス」な情報も、合わせてお届けします。
まゆなむ
エロスごはんクリエイター。「あなたの『性活』をもっと気持ちよく! 楽しく!」をモットーに、食材や性の知識をSNSで発信している。気持ちいいを感じるイベント「きもちいマルシェ」を不定期開催中。
Instagram:@mayunam
twitter:@mayunam
レシピを教えてくれた、エロスごはん研究所所長のまゆなむさん。
セックスに必要なカラダのさまざまな機能を活性化させるための栄養素、食材、料理の総称をエロスごはんと呼び、日々レシピの開発や、食材についての研究をしているそう。
「昔から、人一倍“エロ”について関心がありました。大人になり性のお悩みを人から聞いたり体感したりするなかで、得意な料理や栄養についての知識を使って解決できるかも! と思うようになり、エロスごはんクリエイターとして活動をはじめました」
Index
幸せホルモンアップで美ボディに。「おからの簡単ナゲット」
●材料 (2〜3人分)
・おから…100g
・鶏ひき肉…200g
・ニンニク…ひとかけ分、すりおろす
・生姜…ひとかけ分、すりおろす
・卵…1個
・片栗粉…大さじ5
・塩…小さじ1/2
・胡椒…少々
・醤油…小さじ1/2
・揚げ油…適量
●つくり方
①ビニール袋に、油以外の材料をすべて入れる。
②材料がまんべんなく混ざるようによく揉み込んで混ぜる。
③②を手で一口サイズに丸めておく。
③フライパンに1センチから1.5センチほど油を入れ、中火で加熱する。
④油に菜箸を入れ、やや大きめの泡が上がってきたら、③を入れ、きつね色になるまで揚げたら完成!
②の様子。ダマにならないよう、しっかり混ぜる。
●調理のポイント
・ニンニクと生姜はチューブタイプのものでもOK! ただし。チューブタイプは香りが弱いので、レシピから1.5倍の量を入れてください。
・冷えると風味が落ちるので、ぜひ揚げたてを食べてみて。ケチャップやカレー塩などをディップして食べても美味しいですよ。
・ビニール一枚あればできるので、包丁やまな板などを使わずつくれます。
女性のカラダによい食材はどれ? まゆなむが解説!
紹介したレシピ「おからナゲット」のなかで、女性のカラダに嬉しい食材とその特徴について教えていただきました。
●鶏胸肉
まゆなむ:鶏胸肉はたんぱく質がとっても豊富。なんと100g中、22gも入っているんです! たんぱく質には、「幸せホルモン」の材料となるトリプトファンや、良質な睡眠に欠かせないグリシンといったアミノ酸が豊富に含まれています。さらに、男性ホルモンのテストステロンの分泌を良くしてくれる効果も。女性は排卵日直前にテストステロンの分泌量が増え、性欲が増すと言われています。妊活を考えているけれど、まったくセックスする気が起きない……。なんて方は食習慣にも注目してみると良いかも?
また、鶏胸肉にはアルギニンというアミノ酸の一種も含まれています。アルギニンは体内で合成することができますが、十分ではないため、不足分を食べ物から摂取するのがおすすめ。成長ホルモンの分泌をうながしたり、筋肉を強化したり、免疫力を高めるなどの働きが期待されています。さらに、血管を拡張し、血流をスムーズにする効果も期待でき、代謝や血流の良さがアップ! デスクワークや冷えなどで血流が悪く、セルフプレジャーやセックスで感じづらい&イキづらい……なんて人は、ぜひ食事に取り入れてみて!
●おから
まゆなむ:安価で家計に優しいおからは、じつはとっても優秀。食物繊維、マグネシウム、カルシウム、ビタミンB2などの栄養素が豊富に含まれています。また、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをすると言われるイソフラボンも含まれています。「美肌ホルモン」のエストロゲンの働きを補い、若々しい肌づくりをサポートしたり、女性らしい体つきをつくってくれたりします。
さらに、食物繊維が便通を良くしてくれ、腸内の環境が整うとホルモンバランスも整いやすくなると言われています。ホルモンバランスが整うと、幸せホルモンの「セロトニン」の分泌が促進されやすくなり、心が安定。お酒やタバコ、甘い物などの嗜好品への依存度も減るかも。お腹とホルモンバランスを整えて、美しいカラダを目指しましょう。
「老い」を防いでツルツル肌に。春菊とナツメのサラダ
●材料 (2〜3人分)
・春菊…1袋
・ナツメチップ…約30g
・くるみ…お好み量
・アーモンド…お好み量
・粉チーズ…お好み量
●ドレッシング材料
・オリーブオイル…大さじ2
・白ワインビネガー…大さじ1
・塩…小さじ1/2
・砂糖…小さじ1/2
・ブラックペッパー…お好み量
・カレー粉…ひとつまみ
●つくり方
①春菊を洗い、よく水を切ったら約4等分に切る。
②ナッツをすり鉢で粗く砕く。
③ドレッシングの材料をボウルに入れてよく混ぜる。
④春菊にドレッシングをかけてよく混ぜ合わせたら、砕いたナッツとナツメを混ぜ、お皿に盛りつける。お好みで粉チーズをかけたら完成!
②の様子。すり鉢がない人は包丁や手で割ってもOK
●調理のポイント
・ナッツを入れることで栄養の底上げと、サラダの食感を楽しくします。
・ナッツを砕くと、ドレッシングが馴染みやすくなります。ナツメチップは水分を吸いやすいので、最後に入れてください。
・ドレッシングにカレー粉を入れることで、香りに深みが出て食欲をそそります。
女性のカラダによい食材はどれ? まゆなむが解説!
紹介したレシピ「春菊とナツメのサラダ」のなかで、女性のカラダに嬉しい食材とその特徴について教えていただきました。
●春菊
まゆなむ:栄養素の量は、緑黄色野菜ではトップクラスの春菊。風邪予防のビタミンC、カルシウム、鉄分、葉酸などがたっぷり含まれています。なかでも、体内でビタミンAに変わるβーカロテンが豊富。皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあり、肌の再生サイクルを整えて美肌づくりをサポートしてくれます。さらには、抗酸化作用もあるので、老化を引き起こす「活性酸素」から身体を守り、疲労臭や加齢臭の予防も期待できます。
昔から「食べる風邪薬」と呼ばれるほど、免疫力を高める効果も。免疫力と膣内環境は切っても切り離せない関係です。おりものや痒みなどのお悩みがある方は、膣内環境を健やかに保つ意味でも、積極的に食べることをおすすめします。
●ナツメ
まゆなむ:「1日3個のナツメを食べると老いが現れない」という中国の言葉が残っていることからも、昔から健康と美容に期待されている食材。春菊と同じく、鉄分や食物繊維、葉酸、カルシウムなどが豊富に含まれています。また、パントテン酸というビタミンB群の1種も含まれており、ストレスをやわらげる副腎皮質ホルモンの働きを促してストレスを軽減。心身の疲れや不眠をとってくれる効果が期待できます。仕事や家事で忙しいと、気がつかないうちに性欲が減退していることも。ナツメでエネルギーを補って、エロスな時間を積極的に楽しみましょう!
●カレー粉
まゆなむ:ドレッシングの味のポイントに入れているカレー粉。ターメリック、コリアンダー、クミン、フェネグリーク、こしょう……、さまざまなスパイスが入った魔法の粉は、消化器の働きを高め、内臓疲労のリスクを軽減してくれます。内臓は疲れるとカラダがその修復にエネルギーを使うため、美肌づくりは後回しになってしまいますが、カレー粉を入れることでそれを防ぐこともできるのです!
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最後に、まゆなむさんからメッセージ!
普段なにげなく口にしている食事は、いまのあなたのココロやカラダをつくっています。
特に、ホルモンの働きを整えたり、自分のカラダのリズムを知ったりすることは、より心地よい日常をすごしたり、美しさを保ったり、スキンシップの時間を楽しむためにとても重要です。
もしも何かのお悩みや不調があったら、普段の食事を少し振り返ってみてくださいね。エロスごはんが皆さんのハッピーを感じる引き出しを増やせますように!