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毎日15分で幸福度もUP!? 女性のための正しいバスタイム講座


女性にとってバスタイムは、美容や健康、リラックスのために欠かせない大切な時間。ですが、適正な入浴時間や温度など、「正しいお風呂の入り方」は意外と知られていないもの。せっかくなら、バスタイムの効果を最大限に高めたい!

 

今回はそんな想いをもとに、気になる疑問をお風呂の専門家に直撃しました。お話をうかがったのは、日本入浴協会が認定した入浴指導士の資格を持ち、理系美容家として活躍中のかおりさん。

 

バスタイムが大好きな人はもちろん、忙しくて手軽なシャワーで済ませてしまいがちな人も、今日から実践できるお役立ち情報満載の保存版です!

※アイキャッチ画像内の製品「iroha ukidama」は現在終売しております

 

美容科学情報メディア「美容科学ラボ」運営。理系大学院出身で化学を専攻していたという背景から、「科学的根拠のある正しい美容知識」の普及活動に従事。美容セミナー講師や記事監修、企業サポートを行っている。科学的観点から消費者に心理的・時間的負担を軽減した「お金と時間をかけない美容法」を提案。

Twitter:@RingRingKaoring
Instagram:@ringringkaoring

 

お風呂のメリットは? オススメ入浴法は? 素朴な疑問を直撃

Q. そもそも、お風呂に入るとリラックスできるのはなぜ?

大きい理由としては、お風呂に入ることで自律神経がコントロールされ、副交感神経優位のリラクゼーション状態に切り替えることができるからです。これはきちんと科学的根拠があり、立証されています。

 

最近はストレス社会といわれるように、交感神経優位、つまり「戦闘モード」の人が多い時代。自律神経は身体が勝手にコントロールしている神経なので、自発的に管理するのが難しいのですが、お風呂はある意味、強制的にリラックスモードにスイッチさせる数少ない方法のひとつといえます。

 

Q. バスタイムは女性にとってどんなメリットが?

まずは温熱効果です。お風呂に入ることで、体表面の血液が温められて体内を巡り、身体を芯から温めてくれます。血液を通じて栄養素、酸素、老廃物、ホルモンなどが全身に行き渡ることで、内臓の状態もよくなるといわれています。

 

そしてもうひとつのメリットが、水圧ですね。お風呂から上がった瞬間、水圧から解放された血管は拡張され、血液が勢いよく流れるようになります。温熱効果と水圧をうまく活用できるのがお風呂の魅力です。

 

ちなみに……お風呂に入ると幸福度を感じやすくなるという統計もあります。温泉療法専門医の早坂信哉先生が2012年に行った調査によると、7日間毎日お風呂に浸かっている人は、6日以下の人と比べると幸福度が10%高いんだとか。毎日続けることが大切なんですね。

 

 

Q. オススメの入浴法を教えてください!

リラックス効果を得るためには、温度と時間が重要です。温度はだいたい38〜41度の「熱すぎない」お風呂が効果的だといわれています。

 

そして入浴時間も、長ければいいというものではありません。「約40度のお湯に10〜15分ほど浸かると体温が1度上がる」というデータがありますから、身体を温めることが目的なら、15分くらいで達成できます。それに、長くお風呂に浸かっていると、角質が水を吸いすぎて、水分を角質にとどめておくバリア機能が弱ります。それによってどんどん乾燥しやすくなってしまうので、お肌のためにも長風呂はオススメできません。

 

さらに、長風呂をすると汗をかきますよね。汗をかくと交感神経が優位に働くため、リラックスからは遠のいてしまいます。スカッとした爽快感はありますが、リラックス目的でお風呂に入るなら、15分くらいで十分なんですよ。

 

ちなみに半身浴は心臓の弱い方などにとっては効果的なのですが、そうでない方には、温熱効果や水圧の作用を活用しやすい全身浴のほうがオススメです。

 

逆に注意していただきたいのは、ボディーソープの使い方ですね。あまりゴシゴシ洗う必要はありません。古い角質や皮脂は湯船に浸かるだけである程度落ちるので、臭いのもととなる汗腺(アポクリン腺)がある脇の下や胸、陰部だけしっかりと洗えば、泡はお肌を伝わせるくらいで大丈夫。そうすれば、摩擦による乾燥も防げます。

 

Q. 忙しくて、ゆっくりお風呂に入る時間がありません……。

「ホントに忙しくて無理!」というときは、足浴をしましょう。「手を温めると血液を巡らせる効果がもっとも高い」というデータがあり、その次が、足なんです。手浴だとほかに何もできなくなってしまうので、仕事や読書もできる足浴をオススメしています。

 

逆に時間があるときは、お風呂場にバス用のクリームを持ち込んでマッサージをしてあげたり、湯船に浸かりながらバスライトやアロマキャンドルを灯したりするのもいいですよね。お風呂のなかでゆっくりする時間をつくってあげると、リラックス効果も高まると思います。

 

Q. 入る時間帯によって、お風呂の効果は変わりますか?

食事のあとにお風呂に入ると、栄養の摂取量が高まることがわかっています。直後だと消化不良を引き起こす可能性があるのでよくないのですが、少し休憩してからの入浴は消化もゆるやかになりますし、効率よく栄養を吸収できます。

 

逆にダイエットをしているときは、食事の前、少し熱めのお風呂に入るのがオススメ。あえて熱めのお風呂に入り、空腹を感じづらい交感神経優位の状態に切り替えると、食べすぎを防ぐことができるんですよ。

 

そしていい睡眠をとるためには、入浴の90分後くらいにベッドに入ることが推奨されています。人は体温が上がり、その後下がったときに眠気を感じるもの。入浴90分後はもっとも眠気を催すタイミングなので、スッと眠れて翌朝も気持ちよく起きられます。

 

 

Q. バスタイムのマッサージには、どんな効果がありますか?

お風呂に入り、水圧で筋肉がほぐれている状態でマッサージをすると、リンパの流れがよくなります。リンパは血液の回収媒体でもあるので、血液が流れやすいタイミングでリンパマッサージをしてあげると相乗効果が得られるんです。私はリンパマッサージをバスタイムの習慣にしています。

 

マッサージするときは、身体の遠いところから、「リンパのゴミ箱」とよばれている脇の下や鎖骨、足のつけ根、膝の裏、くるぶしのリンパ節に向かって、撫でながら流してあげてください。最後はリンパ節にグーッと落とし込むイメージで押してあげると気持ちよく、リラックスできます。

 

注意してほしいのは、やっぱり摩擦です! リンパは皮膚の表層を流れているので、強くマッサージしなくても大丈夫。クリームなどの滑りを活用しづらいお風呂では、撫でるくらいでも十分効果があります。

 

Q. 最近かおりさんが注目しているバスタイムのトレンドを教えてください!

おもしろいアイテムだなと思って着目しているのは、お風呂で活躍するAI(人工知能)ロボットです。ひとり暮らしの浴槽だと湯温の自動設定機能がなかったり、うっかり長風呂してしまったりと、「正しい風呂の入り方」を実践するのはそう簡単ではありません。ですがこのロボットをお湯に入れると、設定温度より低くなると青く、高くなると赤く光って適切な湯温を教えてくれるんだとか。

 

スマホアプリと連動して毎日の入浴記録も見ることができ、「美肌モード」「花粉症モード」「ダイエットモード」など、目的に合わせたモード設定もあるそうですよ。

 

Q. SNSなどで流行した、電気を消してお風呂に入る「闇風呂」ってどんな効果があるんですか?

交感神経を刺激する強い光を遮断することで、リラックス効果が得られると思います。暗いと読書などもできませんから、瞑想のひとつであるマインドフルネスにもぴったりなのではないでしょうか。

 

マインドフルネスとは、「いま、ここにいる自分を認識する」という考え方のこと。考えごとをすると、どうしても未来を心配したり、過去を後悔したりしてしまいますよね。その思考は脳にストレス状態をもたらします。ですが「いまの自分」に集中することで、その状態からの解放につながることが、学術的な研究でわかっています。

 

たとえば邪念が浮かんでしまっても、ゆっくり呼吸をしながら「あ、いま邪念が浮かんじゃってるな」と自覚することで、リラックスできるんですね。光を遮断することで集中力も高まりそうですし、マインドフルネスの場としても闇風呂は効果的なんじゃないかなと思います。

 

Q. バスライトやキャンドルは、リラックスに効果的ですか?

たとえば蒸気が漂っているお風呂場で電気を消して、間接照明のようなくぐもった光を見ると、視覚的な安心感を得られるのではないでしょうか。具体的なメカニズムはまだわかっていませんが、キャンドルのような不規則に揺らめく明かりには、人にリラックス効果をもたらす「1/fゆらぎ」という周波数があるともいわれています。

 

 

 

かおりさん、ありがとうございました!
ゆっくり湯船に浸かって身体を温めるだけではなく、マッサージをしたり、キャンドルを灯したりすることで、お風呂の嬉しい効果をさらにアップさせることができそうですね。

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