loading

女性が本当に使いたくなるものを。当時の開発担当者が語る、初代irohaに込められた想い

 

セルフプレジャー・アイテムブランド『iroha(イロハ)』の初アイテムとして、2013年3月3日に誕生した、ゆきだるま、はなみどり、ひなざくら。

 

発売から8年が経過した今もなお高い人気を誇っており、現在では、日本と海外を合わせ累計出荷数37万個(※)を突破しました。

 

しかし、開発当時はまだ女性向けのセルフプレジャーアイテムが一般的ではなく、さまざまな苦労があったそうです。今回は、初代irohaの開発メンバーのひとりである渡辺に、開発秘話やおすすめポイントを聞いてみました。

(※)2013年3月~2021年7月の累計出荷数

動画でirohaを紹介した記事はこちら>>

 

 

※2023年3月3日に「iroha」はリニューアルしました。本記事は2013年発売当初の製品に関する内容です。あらかじめご了承くださいませ。

 

irohaブランド誕生の背景

 

——irohaというブランドはどのようなきっかけで生まれたのですか?

渡辺:弊社は創業当初から、「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」というメッセージを発信しています。だからこそ、「性別を問わず、どんな人でも楽しめるアイテムを作りたい」という想いがありました。弊社の人気商品「TENGA」はすでに男性のあいだで知られていたので、次は女性向けをつくろうという構想があり、2011年に開発プロジェクトが始動したんです。

 

欧米のアダルトグッズ市場を見ると、実は女性向けの割合が大きいんです。欧米でアダルトグッズといえば、自立した女性が自分のために使うものとされています。そんな状況もあって、海外でも認められるブランドへ成長するために、女性向け商品の開発は必要でした。

 

——プロジェクト始動からローンチまで約2年の歳月がありますが、どのようにコンセプトを作り上げていったのですか?

渡辺:まずは、社内のデザイナー全員でブランドコンセプトを考え、コンペ形式で提案し、それぞれの良いところを組み合わせながら、半年以上かけて骨組みを作成しました。

 

その後、メインターゲットとなる20~39歳の女性2000人にセルフプレジャーについてアンケートを取ったところ、7割の女性がセルフプレジャーの経験があり、そのうち4割の人がセルフプレジャー時にアイテムの使用経験がありました。

 

また、外側にあてがうタイプのアイテムの使用経験が多かったので、まずは初心者でもトライしやすいあてがうタイプから世に出し、徐々にラインアップを増やしていきながら女性向けアイテムの市場を作っていくことにしました。

 

アンケート調査と同時に、社内スタッフや知人への対面聞き取り調査も実施し、市場にある製品の不満点を洗い出したところ、「素材」や「見た目」に課題があることがわかりました。

 

——ブランドとして、一番大切にしようと心がけたことはなんですか?

渡辺:「女性が本当に使いたくなるアイテムであること」です。日常に溶け込むデザインであることはもちろん、防水加工や押しやすいボタンなどの機能面にもこだわりました。

 

iroha開発チームへのインタビューはこちら>>

 

和菓子のようなデザインとやわらかい素材が特徴の『iroha』

——irohaブランドが初めて発売した製品『iroha』は、どうしてブランド名と同じ名前なのですか?

渡辺:通常、企業が成長していく過程で、「ブランド名やサービスはよく知っているけれど、そのブランドを運営している会社は知らない(その逆も然り)」というケースが起こると思うのですが、思い切って名前を同じものにすることで、直接自社ブランド・サービスの宣伝になり、認知拡大につながると考えたためです。

 

「“iroha”と耳にすればブランドイメージやサービスが頭に思い浮かぶ」。そんな効果を狙いましたし、今もそれを目指し努力しているところです。

 

——ブランドが初めて発売した『iroha(製品)』は、和菓子のようなデザインとやわらかい素材が特徴的ですが、どのような経緯でこのデザインに決定したのですか?

渡辺:まずは形についてですが、開発前の国内リサーチを経て、「性器の外側への刺激でオーガズムを感じる方が多い」という結果や、「グッズを使ったことがない方/使ってみたいけれど、不安を感じている女性にも安心して使ってもらいたい」という考えをコンセプトに反映しました。

 

それにより、はじめて発売する製品は、国内での拡散バリューを優先し、「あてがうことを目的とした充電タイプ」で進めることになりましたが、『iroha(製品)』のように柔らかいグッズは当時の海外にはなかったので、成熟した海外市場の中でこれがどう受け入れられるかも試したい、という考えもありました。

 

形は、選ぶ楽しさを提案するために3種類を用意。手のひらに馴染むサイズ感や、爪が長い方でも押しやすいボタンの形など、当時の女性メンバーたちで工夫を凝らしました。

 

 

——素材についてはいかがしょうか?

渡辺:触ったときの感触、やわらかさには特にこだわりました。開発前のリサーチで、グッズの硬さや冷たさといった質感は「こわい」「不安」につながることが見えてきましたので、手に触れたときにやさしく肌になじむような、安心できるやわらかさを目指しました。

 

使用テストの段階では、様々な素材を本体にかぶせて試作品を作り、理想のやわらかさを探しました。何社もの素材メーカーからサンプルを取り寄せましたが、これという素材が見つからず、一時は開発そのものが頓挫するかという状況に陥りかけました…。

 

そんなときに、とある素材メーカーさんに提案いただいた新素材を試したところ、他にはないもちもちプリプリとした質感の、まさに理想の素材だったんです。本当にずっと探し求めていたもので、「これだ!」と感動しました。

 

そこから使用テストを何度も行ったところ、

 

握ったときの冷たさや違和感を緩和でき、手指の延長線上として行為に没頭できる
●モーター振動の伝わり方がまろやかになり、より深く身体の芯にじんわりと響く
●モーターがやわらかい素材に包み込まれ、静音性がアップする

 

ということがわかりました。このやわらかさは、「まだセルフプレジャーに一歩踏み出せない女性」を思いやる、ブランドの重要なアイデンティティのひとつだと思います。

 

 

——ふんわりとしたやさしい色合いも特徴的ですよね。

渡辺:色は、形や機能、「やわらかさ」という付加価値や名前と同時に考えられました。それぞれの形と名前を反映した色にしつつ、「和モダン」というテーマのもと、温もりがありながら、静けさや爽やかさを追求し、部屋の景観にもなじむ落ち着いたトーンを意識して決められました。

 

——開発にあたって、大変だったことはありますか?

渡辺:当時は、1種につき30サンプルを作ったんですよ。シリコンをひっくり返してパーティングライン(※)をなくし、美しさと使い心地のよさを目指したのですが、その金型を完成させるのは大変でしたね…。金型を10回以上修正しましたし、多いときには1日9個の試作品を試していました(苦笑)。

(※)金型を用いる製品に現れる出っ張りのこと。鋳造や射出成型で成型する際に、金型の合わせ目に発生する。

 

開発担当者のおすすめポイント

 

——『iroha(製品)』の好きなところを教えてください!

渡辺:好きなところはこの「やわらかさ」と「たたずまい」です。やわらかいことで手指の延長線として行為に集中できるし、先端挿入型のYUKIDARUMA(ゆきだるま)に関しては異物感も少ない。さらに気になる音も緩和してくれるなんて、とてもいい特徴だと思っています。

 

私自身、元々「性」や「セルフプレジャー」が自分とは少し遠いところのものだと感じていた1人で。だからこそ、そんな自分でも前向きに楽しく使いたくなるもの(iroha)を作った、という経緯があります。

 

開発に着手する前の自分と比べて、今は「セルフプレジャーに対する罪悪感」は無くなったのですが、気分じゃないときや体調が優れないときなどに、性的なものを見るとモヤモヤとするときがあります。そんなときでもirohaのたたずまいは、そばに置いておきたくなるというか、静かにこちらに語りかけてくるような身近さを感じるんです。

 

——おすすめの使い方はありますか?

渡辺:おすすめしたいものはたくさんあるのですが…(笑) 普段はYUKIDARUMA(ゆきだるま)と、MINAMODUKI(みなもづき)を愛用しています。寝る前にお風呂でよく身体を温めて柔軟にしてから、その日の気分で使い分けていますね。仰向けだけじゃなくうつ伏せで使ったり、クッションの上に置いてその上に軽く乗ったり、身体に触れるirohaの圧迫感の強さを調節したりと、体勢を変えるだけで新しい刺激の発見があります。

 

また、お風呂でゆっくりと使うのもおすすめです。個人的には、身体が温まると気分が和んで、性的なスイッチに入りやすいと思っていて。「疲れているけどセルフプレジャーで癒されたい」という気分のときなんかは、アロマオイルを垂らしたアロマストーンを置いて浴室をいい香りにしつつ、YUKIDARUMA(ゆきだるま)を使って気持ちよくリフレッシュします。最近はiroha petitも使うのですが、ぷるぷるした感触がすごく心地よくておすすめです!

 

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 

これまであまり語られることのなかったirohaの開発秘話を深堀しました。

 

コンセプト・デザイン・素材すべてにこだわり尽くしたirohaの魅力、伝わりましたか?
irohaならではのやさしい感触を、ぜひたくさんの方にお試しいただきたいです。

 

最後に、irohaのコンセプトを映像化したPVをご覧ください!

 

 

irohaの感触を事前に確かめられるサンプルも配布中!

 

「もう少しじっくり考えてから購入したい」
「触ってみないとイメージができない」

 

そんな方に向けて、irohaの質感サンプルを無料でプレゼントしています!もちろん無料なので、気軽に試してみてくださいね。

Recommended

Page Top