オーラルセックスとは？ 性病に感染するリスク・予防方法

 

オーラルセックスは性行為の一種であり、性器やその周辺を口や舌で刺激する行為です。

 

多くのカップルがセックスに取り入れており、9割以上が実施しているという調査報告[1]もあります。

 

この記事では、オーラルセックスや性感染症（性病）のリスク、オーラルセックスを安全に行うための方法について解説します。

 

 

オーラルセックスとは？ 

オーラルセックスとは、唇や舌を使って相手の性器を刺激する性行為の一種です。口腔性交ともいわれています。セックスでの前戯として、また挿入が難しいシーンで行われます。

 

オーラルセックスには、主に以下の3種類があります。

 

 

フェラチオ

フェラチオは、舌や口を使って男性器を舐めたり、口に含んで刺激する行為です。性病の予防にはコンドームを使用してのフェラチオ（「ゴムフェラ」とも）が推奨されていますが、実際にはほとんどのカップルがコンドームなしでのフェラチオ（「生フェラ」とも）を行っています。[1]

 

 

クンニリングス

クリトリスや膣などの女性器を、舌や唇で愛撫する行為です。フェラチオ時のコンドームと同様、デンタルダム（ラテックス製の薄いシート）を女性器に被せての使用が推奨されていますが、日本ではまだ一般的ではありません。

 

 

アニリングス（アナル舐め）

肛門や肛門周辺を舌で刺激する行為です。フェラチオやクンニリングスと比較して、セックスに取り入れているカップルは少ないですが、一部では行われています。衛生面での懸念や性病感染のリスクが高いため、実施の際には注意が必要です。

 

アニリングスでもデンタルダムを使用できると良いでしょう。

 

 

オーラルセックスで性病に感染する可能性は？ キスでもリスクがある？ 

 

性病というと「セックスで感染する」と思われる方も多いかもしれません。しかし、性病の細菌やウイルスは粘膜や皮膚に付着するため、オーラルセックスで性病に感染する可能性があります。性器から口、口から性器への感染があり、口には唇や口腔内だけでなく、喉も含まれます。

 

フレンチキスなどの軽いキスであれば感染リスクは低いものの、性病は口から口へも感染するため、可能性はゼロではありません。

 

口唇ヘルペス（単純ヘルペス）や梅毒で唇の周辺に炎症がある場合は、触れるだけのキスでも感染しやすいため控えるようにしましょう。

 

 

オーラルセックスで感染する可能性のある性病・性感染症

オーラルセックスで感染する可能性のある性病・性感染症には、下記のようなものがあります。

それぞれの性病の特徴や、女性に表れやすい症状について詳しくみていきましょう。

 

 

 

淋菌感染症

淋菌という細菌によって引き起こされます。オーラルセックスを通じて、口腔内や喉、性器、直腸などに感染します。

 

女性の場合、多くが無症状で進行しますが、症状が出た場合は、おりもの量の増加や下腹部痛のほか、緑黄の濃い色のおりものが出る、発熱やのどの痛みなど風邪のような症状が出やすいです。放置すると、子宮内膜炎・卵管炎・腹膜炎などを起こし、不妊の原因になるリスクがあります。

 

 

クラミジア感染症

クラミジア・トラコマティスという細菌によって感染します。日本国内で最も多い感染症の一つとして知られており、感染していても初期段階では症状が出ないことが多いです。喉に感染したクラミジアは咽頭クラミジアと呼ばれます。

 

性器に感染した際に無症状のまま気付かず、腟内から子宮→卵管→骨盤内へと炎症が広がると、下腹痛や骨盤内の炎症を引き起こします。放置すると、卵管性不妊や子宮外妊娠の原因になります。

 

 

単純ヘルペス感染症

単純ヘルペスウイルス（HSV）が原因の性病で、主に口唇ヘルペス（HSV-1）と性器ヘルペス（HSV-2）の2種類があります。

 

口唇ヘルペスでは、唇周辺にピリピリする痛みがあり、痛みを伴う水泡（水ぶくれ）が発生します。性器ヘルペスの場合、性器周辺に痛みを伴う水疱や炎症が現れ、強い痛みを引き起こします。発熱、だるさ、リンパ節の腫れなどの症状が現れることもあります。

 

 

梅毒

トレポネーマ・パリダムという細菌による性病で、世界中に多くみられます。日本では2000年代にいったん落ち着いたものの、2011年頃から増加傾向となり、2019〜2020年に一旦減少したものの、2021年から再び感染者数が増えています。

 

痛み、かゆみのない発疹（赤いポツポツ）が手のひら、足の裏、体中に広がり、性器や口の中にしこりやただれができます。治療をせずそのままにしていると、心臓や血管、脳などの臓器に影響を及ぼすため、早めの治療が大切です。

 

 

HIV

HIVは、Human Immunodeficiency Virus（ヒト免疫不全ウイルス）のことで、感染すると免疫が低下し、数年後にエイズを発症します。HIV感染によってすぐにエイズになるわけではないので、エイズと診断されていない人からもHIVが感染する可能性があります。

 

感染初期は発熱、喉の痛み、リンパ節の腫れなど風邪に似た症状が表れますが、その後は無症状の潜伏期間が続きます。HIVは早期発見・早期治療が非常に重要なので、リスクがある場合は必ず検査を受けましょう。

 

HIVは傷口から侵入するので、オーラルセックスの際に口の中に、フロスや歯ブラシなどの小さな傷や口内炎、唇の荒れによる傷などがある場合は、感染リスクが大きく上昇します。

 

 

オーラルセックスによる性病は何科を受診する？ 

オーラルセックスによる性病の感染が疑われる場合、症状や部位によって受診する診療科が異なります。

 

 

 

 

クリニックによっては性病の検査や治療を行っていない場合もあるため、事前に電話などで確認しておくと安心です。

 

最近では、性病を専門とする医療機関もあるため、そういったクリニックを受診してもいいでしょう。

 

 

オーラルセックスを安全に楽しむためには？ 

性病は、感染していない者同士では感染しません。

自分も相手も過去に感染の危険性がない、信頼できるパートナーとのみセックスをするほか、定期的な検査を受けたり、正しいオーラルセックスを取り入れたりして、セーファーセックス（より安全なセックス）を楽しみましょう。

 

 

性病検査を受ける

性病には無症状のまま感染が進行するものがあるため、付き合ってからはお互いとしかセックスをしていなかったとしても、過去に感染している可能性があります。検査の際には、性器と喉の検査を行いましょう。

 

新しいパートナーができた際は、うつし合わないためにも二人で検査を受けに行き、複数のパートナーとの関係がある場合は、定期的に検査を受けることをおすすめします。

 

 

デンタルダムを使用する

デンタルダムは、オーラルセックス時に性器や肛門を覆うための薄いシートです。膣液や膣に残っている経血との接触を避けられるため、オーラルセックスによる性病リスクが低下します。

 

女性側の不安を軽減できるほか、商品によってはバニラや柑橘系などのいい匂いがついたものもあるため、「ニオイで相手に不快感を与えたらどうしよう」といった恥ずかしさも軽減できます。

 

 

コンドームをつけてフェラチオをする

 

フェラチオ時にコンドームを使用することで、性病の感染リスクを大幅に減らすことができます。フェラチオをしてコンドームが外れやすくなった場合は、挿入前に新しくコンドームを装着し直しましょう。

 

 

オーラルセックスのような愛撫を楽しみたいなら、アイテムの活用もおすすめ

ここまで、オーラルセックスでの性感染症のリスクを紹介してきました。

 

オーラルセックスを安全に楽しむ方法をすぐには実施できないという時には、オーラルセックスのような感覚を楽しめる、潤いたっぷりのアイテムの活用もおすすめです。

 

 

おすすめアイテム：iroha petit

 

肌触りが舌みたいでやみつきになる！と評判のアイテムです。98%が水分でできており、手ともシリコンとも違う不思議な刺激が楽しめます。

 

使い終わった後はそのまま捨てられるので、家でラブグッズを保管しておくのが難しい方や、自宅で電動タイプの製品を使用しにくかったり、音のしない非電動タイプの製品を好む方にも多く選ばれています。

 

また、実際にiroha petitを使用した方からは下記のような声がありました。

 

 

出典：【レビュー】「iroha petit」使用感編 ～舐められているような快感！つるんと新感触～

 

 

 

おすすめアイテム：TENGA UNI

 

TENGA UNIは、二人で使用できるアイテムです。

 

男性器に使用する場合は、付属のローションを本体の内側とフチ部分に塗布し、男性器に被せるように装着して伸ばして刺激できます。

 

女性器の刺激には、TENGA UNIを指にはめて片面にローションや潤滑ジェルを塗布して使用しましょう。

 

二人で使用できるアイテムなので、お互いを愛撫するのにおすすめです。

 

 

おすすめアイテム：iroha SMOOTH GEL

 

ぬるぬるしているのにベトつかず、糸を引く適度な粘度が特徴のジェルです。伸びが良くなめらかな質感が続くだけでなく、少量でも広範囲を優しく刺激できます。

 

下記のようにiroha petitやTENGA UNIに塗布して楽しむのにもおすすめです。

 

「ぬるぬる～～」でより楽しめる💞

潤滑ゼリーは、デリケートゾーンや膣内に潤いを補給するアイテムです！

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オーラルセックスのリスクと対策を知って、安全に楽しもう

「そもそもオーラルセックスとは？ 」という疑問からはじまり、性感染症（性病）のリスク、オーラルセックスをより安全にする方法をご紹介しました。

 

オーラルセックスは、手や指、挿入では味わえない刺激を楽しめ、親密さもぐっと深まる行為ですが、同時に性病のリスクも存在します。

 

自分とパートナーの身体を守るためにも、正しい知識と予防策を持って、安全にセックスを楽しみましょう。

 

【参考・参照】

[1]厚生労働省, オーラルセックスによる性感染症に関するQ＆A,  Q４ オーラルセックスによる性感染症は増えているのですか？（https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/oralsex_qa.html）

 

 

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