セックスが気持ちよくないのは不感症？ 原因と改善策を紹介

 

セックスは、愛情表現やコミュニケーションの一つ。快感だけでなく、パートナーとのスキンシップや一体感に満たされ、より二人の絆が深まります。

 

そんな幸福感が得られるセックスですが、「好き」という気持ちがあるのに、「気持ちいい」と感じられないと、不安な気持ちになりますよね。「不感症なのでは…」「病気なのかな」など、悩んでいる方もいるかもしれません。

 

セックスを気持ちよく感じられないのには、どんな原因があるのでしょうか。

 

※ 注）「ちつ」の解剖学的に正しい表記は「腟」ですが、この記事では一般的な表記である「膣」を使用します。

 

セックスが気持ちよくない…考えられる原因は？ 

 

セックスを「気持ちよくない」と感じる原因には、いくつかの理由があります。

 

満足度の高い快感を得るには、肉体的刺激と精神的刺激の両方が必要です。

 

必ずしも、セックスが気持ちよくないからといって、不感症につながるわけではないのです。

 

まずは、自分の体やセックスへの向き合い方について考えてみましょう。

 

 

セックスに対して不安感がある

セックスは、精神的な安心感やリラックスが伴うことで、より快感を高めることができます。

 

つまり、気持ちよくないと感じるセックスには、なんらかの不安感がある可能性があります。

 

例えば、過去に前戯不足で潤いが足りずに挿入し、痛みを我慢してセックスをした、などの経験をすると、「セックス＝痛い」という恐怖心や不安感を持ってしまうかもしれません。

 

その他にも、セックス中にパートナーに指摘されたことを思い出し、気になって集中できないなど、過去のつらい経験や自身のトラウマから、セックスを十分に楽しめなくなっている可能性が考えられます。

 

 

性感帯の刺激に慣れていない

クリトリスやGスポット、ポルチオなど、体にはいくつかの性感帯が存在します。

 

個人差はありますが、ほとんどの性感帯は何度か触れて刺激に慣れることで、より「気持ち良い」と感じられるようになります。

 

愛撫されても「気持ちよくない」と感じるのは、まだ経験が浅く、刺激に慣れていない可能性があるのです。

 

女性の性感帯の位置や刺激の仕方は、以下の記事でも詳しく紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

 

 

挿入以外が感じやすい体質の場合も

 

セックスの構成を大きく分けると、挿入前の愛撫の時間である「前戯」と男性器を膣に入れる「挿入」があります。実は、セックスを気持ちよくないと感じる女性の中には、「前戯は気持ちいいけれど挿入は気持ちよくない」という方もいます。

 

また、「セックスは気持ちよくないけれど、セルフプレジャーは気持ちいい」というケースもあります。

 

つまり、セックスによる膣内の刺激を「気持ちよくない」と感じる方は少なくないのです。

 

前述したように、性感帯は刺激を重ねて慣れることで気持ちよくなっていきます。特に、膣内の性感帯であるGスポットやポルチオは、ある程度の開発が必要です。

 

まずは、セルフプレジャーで性感帯の刺激を続けてみると、膣内の感度が高まり、セックスでも感じられるようになるかもしれません。

 

 

ホルモンバランスの乱れ・体の状態によるもの

女性の体は、ホルモンのバイオリズムによって、体や心の状態が変化しやすくなります。特に性欲は、体内のホルモンバランスと密接な関係があります。

 

その日の体調によって、気持ちよさの感じ方が変わることもあるのです。

 

個人差はありますが、最も性欲が高まるのが排卵期、そして排卵期が終わり生理期に入るまでに、徐々に落ちていくと考えられています。

 

さらに、ストレスなどで周期が乱れている場合は、心身の体調も乱れやすいため、まったく性的に興奮しない日もあるかもしれません。

 

ホルモンバランスの乱れによって「気持ちよくない」と感じる時は、別のタイミングでは体調が回復し「気持ちいい」と感じる可能性もあります。

 

まずはストレスの解消、規則正しい生活やバランスの良い食事、適度な運動などを行い、ホルモンバランスを整えるライフスタイルを心がけてみましょう。

 

女性の性欲の変化については下記で詳しく解説しています。チェックしてみてくださいね。

 

 

相手とのコミュニケーションが不足している

気持ちいいセックスには、パートナーとの良好な関係性も大切です。

 

風通しのよい、安定した関係性であれば、リラックスして、思いきり相手に体を預け合うことができます。リラックスできる相手だからこそ、気持ちよく感じられるのです。

 

しかし、羞恥心や相手のことが気になり要望を言いにくいなど、セックス時に心の”引っかかり”があると、緊張感が出て「気持ちよくない」と感じることがあります。

 

普段と同じように、セックス時のコミュニケーションも円滑にした方が、体の力を抜いて思いきり感じることができるでしょう。

 

 

女性の性機能障害（FSD）の可能性

 

もし、「気持ちよくない」と感じる前に、そもそも性的欲求がまったくない、または挿入時にいつも強い性交痛がある、という場合は、女性の性機能障害（FSD）の可能性も考えられます。

 

女性性機能障害（FSD）とは、性的欲求や興奮の低下、オルガズムの困難、性交時の痛みなどの症状が特徴です。

 

約3〜5割の女性が経験すると言われています。

 

原因は主に、抑うつや不安、過去の性的トラウマ、パートナーとの関係問題などの心理的な要因と、更年期などのホルモンの変化、慢性疾患、特定の薬剤の副作用、血流の問題といった身体的要因が考えられています。

 

病院で女性性機能障害（FSD）と診断された場合、個々の症状や要因に応じて治療を行います。

 

薬による治療、また性交痛の改善には、ホルモン補充療法を取り入れることもあります。さらに、心因性の場合は、カウンセリングや生活習慣の改善も実施するケースもあるでしょう。

 

性交痛については、下記でも詳しく説明していますので、参考にしてみてください。

 

 

セックスが気持ちよくない状態を改善するには？ 

せっかくのパートナーとのセックスが気持ちよくないと感じるのはつらく、不安になるものです。

 

セックスが気持ちよく感じられるための方法について、探ってみましょう。

 

 

リラックスできる環境で行う

 

快感を得るには、リラックスが不可欠です。まずは、落ち着いてセックスができる環境を整えてみましょう。

 

部屋の灯りを落としてムードを高めたり、好きなアロマの香りで心を落ち着かせたりすると、リラックス空間を作りやすくなります。

 

部屋を暗くすることで、羞恥心や体のコンプレックスを意識しにくくなるので、より集中しやすいでしょう。

 

また、入浴後も体がリラックスしやすいので、マッサージをし合うなどのスキンシップをしながらセックスを始めるのもおすすめです。

 

さらに、心の環境を整えることも大切です。セックスで不安に思うことや、相手に言いたいと思っていることがあれば、パートナーに伝えてみましょう。

 

心理的なプレッシャーが少なくなり、セックスが気持ちよく感じやすくなります。

 

 

おすすめアイテム：iroha AROMA MIST

 

セルフプレジャーやセックスの時にリラックスできたり、気分を高めてくれるアロマミストです。

 

優しく包むような香りで心や身体の緊張をほぐす「リラックスカモミール」、上品かつエキゾチックな香りで気持ちを高める「センシュアルイランイラン」の2種類の香りがあります。

 

 

 

おすすめアイテム：iroha×五島椿 MASSAGE CANDLE

 

人間の皮脂ととても近い成分の五島の椿油を使用したマッサージキャンドルです。

 

キャンドルに火を灯した後に、溶けたオイルを使って保湿やマッサージに使用できるので、リラックスしてコミュニケーションをとるのにも役立ちそうです。

 

 

セルフプレジャーで性感帯を開発する

セックスを楽しむために、性感帯の開発はとても重要です。さらに、刺激を気持ちいいと感じやすくなる場所が増えれば、よりセックスでの満足度は高くなります。

 

性感帯の開発には、セルフプレジャーがおすすめです。セルフプレジャーなら、感じやすい場所や気持ちいいと感じる触り方も理解でき、パートナーに愛撫の仕方を伝えたり、自分で気持ちいい場所が当たるように動いたりなど、より感度の高いセックスへと発展していけます。セックスで気持ちよくなるには、自分の性感帯を知ることから始まるのです。

 

女性のオナニー（セルフプレジャー）についてより詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。

 

おすすめアイテム：iroha

 

ふわふわもちもちとした質感で、使いながら癒されるプレジャーアイテム®。

 

FDA認証のシリコンなので、肌馴染みもよく、安心して初めてのセルフプレジャーでも楽しめます。

 

また、適度な振動、静音で防水機能付きなので、機能性も抜群。丸洗いもできて清潔に使えます。

 

「プレジャーアイテム」は株式会社TENGAの登録商標です。

 

 

おすすめアイテム：iroha＋

 

しっとりとした感触で、エッジのきいた形が特徴のアイテム「iroha＋」。

 

シャープな突起を活かして、5段階の強弱振動と、3種類のリズムパターンで刺激すれば、指では感じられないような複雑な快感を味わえます。防水機能つきなので、丸洗いできて衛生面も安心です。

 

 

おすすめアイテム：iroha FIT

 

挿入も可能なアイテムの「iroha FIT」。すべすべとした滑らかな触り心地で、柔軟なしなり具合は体にフィットしやすく、Gスポットをピンポイントで刺激できます。

 

微細な振動から力強いバイブレーション、そしてリズミカルな脈動まで、刺激のバリエーションも豊富です。

 

 

おすすめアイテム：iroha koharu

 

指一本程度の太さで、先端は2.2センチとスリムサイズ。挿入感に慣れたい方や、アイテムの挿入ビギナーにおすすめです。

 

花のつぼみをモチーフにしたヘッドは柔らかく、Gスポットへの刺激はもちろん、スムーズな挿入感が楽しめます。

 

 

相手に気持ちいいこと・してほしいことを伝える

 

相手の愛撫が自分の気持ちいいポイントとズレていたり、触れ方が合っていないことで「気持ちよくない」と感じている可能性もあります。

 

「ちょっと違うな」と思う時は、してほしいことを相手に伝えてみましょう。

 

気持ちいい部分を伝えて、たっぷりと前戯の時間を作るとより効果的です。じっくり刺激してもらえれば、気持ちが高まり、より膣も潤うことで、挿入が気持ちよく感じられるでしょう。

 

前戯の方法や注意点は以下を参考にしてみてください。

 

また、「さまざまな体位を試してみたい」と伝えるのもおすすめです。角度によって、刺激される場所や強さは変わります。気持ちいいと感じられる体位を見つけられるかもしれません。

 

もし、相手に伝えにくい場合は、先に相手の要望を聞いてみましょう。

 

相手が答えたら「じゃあ私はこうしてほしい」と一緒に伝えます。一度言い合えれば、だんだん自分の中のハードルも下げやすくなり、徐々に「気持ちいい」と感じられるようになるはずです。

 

 

セックスで痛みが強い場合は医療機関に相談

強い性交痛など、セックスをしていて気になる症状がある場合は、医療機関に相談してみましょう。

 

性交痛の対策には、潤滑ジェルを使用してスムーズな挿入感をサポートする方法があります。

 

しかし、それでも痛みが改善されない場合は、もしかすると、別の病気が潜んでいる可能性もあります。我慢せずに、早めに病院を受診しましょう。

 

 

自分の体に向き合って「気持ちよくない」を「気持ちいい」に変えていこう

セックスを「気持ちよくない」と感じる要因には、不安感やコミュニケーション不足などの心理的な問題や、慣れない性感帯への刺激、ホルモンバランスの乱れ、女性性機能障害（FSD）などの物理的な体の問題があります。

 

まずは自分と向き合い、「気持ちよくない」と感じる原因を探ってみましょう。

 

自分の体を知るには、セルフプレジャーがおすすめです。感じる場所を探ることで、体が刺激に慣れ、精神的にもセックスに自信がついてきます。

 

セックスを前向きに感じられれば、パートナーとの関係性がより深められ、毎日がもっと楽しくなるでしょう。

 

 

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