美容・健康とセルフプレジャー/松村圭子先生
松村圭子先生
成城松村クリニック院長
1995年 広島大学医学部卒業、同産婦人科学教室入局。日本産科婦人科学会専門医、日本補完代替医療学会学識医。
現、成城松村クリニック院長。婦人科疾患のみならず、女性の身体のトータルケアをサポート。著書に、『ずぼらちゃんのSEXバイブル~女性ホルモンで愛されるからだ(体の中からキレイ!!シリーズ) 』など。
成城松村クリニック:http://seijo-keikoclub.com/
Index
女性でも、セルフプレジャーをしたいという欲求を持つことは普通なのでしょうか?
もちろん普通のことです。
過去には「女性には性欲が無い」とまことしやかに信じられていた時代があり、 女性が性にまつわる事柄に積極的になること、 自らの快楽を追求することは「恥ずかしい」「はしたない」と思われる風潮がありました。
とはいえそのような風潮も時代とともに変化し、女性が性に対して積極的なのもアリ、というふうに変わってきて いると感じます。 人間は単に生殖行為としてではなくコミュニケーションの一環としてもセックスをするわけですから、男女に関わらず欲求を持つのはごく自然なことですね。
これまで女性は性に対して受け身でしたが、これからは女性も積極的に自分の快楽を楽しむ時代なのかもしれません。 そう考えると、irohaのように手に取りやすいグッズが出てきたというのは女性にとってとても良いことだと思います。
セルフプレジャーをすることで、何かメリットはありますか?
色々なメリットがあります。
オーガズムを感じることで心身ともにリラックスして寝付きが良くなる、そうなるとホルモンバランスが整う等、 色々なメリットがあります。 その中でも忘れてはいけないのが、セルフプレジャーをすることで自分の快感スポットを発見できるというメリットです。
どの場所をどんな風に刺激すると気持ちが良い、ということがわかれば、それを相手に伝えて2人でより気持ちのよいセックスをすることができます。 よりよいセックスはよりよいコミュニケーションに繋がります。そういった意味でも、セルフプレジャーには大きなメリットがあります。
セルフプレジャー・アイテムを使うと、どんな効果が得られますか?
新鮮味を加えるということと、様々な強さや種類の刺激を体験できるというメリットがあります。
セルフプレジャーにおいてもマンネリは快楽を下げてしまいますので、新鮮味を加えるということはとても大切です。また、例えばirohaのような素材や色、形も工夫されたものなら、アイテムに対して抵抗がある人も手に取りやすいのではないでしょうか。
セルフプレジャー・アイテムを使うと、セックスでオーガズムを感じにくくなるということはありますか?
私はセルフプレジャーのオーガズムとセックスのそれとは別のものだと捉えています。
習慣的に強い刺激でのセルフプレジャーをしていると、強い刺激でないと感じにくくなるということがないわけではありません。 ですが、セックスはセルフプレジャーと違い、相手がいることによるプラスの快楽・快感があります。
私はセルフプレジャーのオーガズムとセックスのそれとは別のものだと捉えています。 セルフプレジャー・アイテムを使うからといって、必ずしもセックスで感じにくくなるというわけではありません。 むしろ、ご自身でも気づかなかったような性感帯が見つかるなど、新しい発見があるかもしれません。
カップルで使いたいのですが、どんな風に取り入れたら良いですか?
お互いの快感スポットを探して、刺激し合ってみてはいかがでしょう?
可愛らしいデザインのものならパートナーにも提案しやすいと思います。 マンネリを防ぐためにセックスを楽しむ際の選択肢としてそういったアイテムを取り入れることは、とてもよいことだと思います。